昨今では、CO2の排出量が問題視され、エネルギーや電力の生産、事業や消費活動によって発生するCO2の削減が世界的に掲げられています。
それにより、今後様々な企業へCO2の排出の規制がなされ、環境への配慮が問題視されるものに対して制限がなされ、思うように事業ができなくなる時期が到来すると予想されます。
沖縄で盛んに行われている事業として、マリン事業があるが、その中でも船の稼働において使用される燃料も、CO2排出の懸念がされるものの一つです。そのような中で、環境に配慮しつつ、事業を発展させるための一つとして、バイオディーゼルが挙げられます。
日本には、バイオディーゼル燃料の精製機器が、地方自治体・給食センター・産廃業者への納品を10年以上の納品実績の中小企業が複数社存在しています。 ここにヒントがあり、日本の中小企業の開発力がある現在であるからこそ、このコンソーシアムを立ち上げる事となり、その足がかりとしました。
本プロジェクトでは、船の燃料として利用するプロジェクトを沖縄にて進めています。

(株)MSD社製バイオ・ディーゼル燃料精製装置

従来の精製方法における洗浄水の処理などの問題をクリアした精製装置の理想形が当社のバイオディーゼル燃料精製装置 BDKシリーズです。
BDKシリーズは、山形大学大学院の木島龍朗准教授と共同開発した蒸留方式という国内初めての新方式を採用しています。これまでの方式では実現の難しかった水洗浄処理をなくし、高純度のバイオディーゼル燃料の精製を可能にした事により、従来方式で問題とされていた品質上の問題を完全に解決し「JIS・EU・USA」各々の規格を格段に上回る安定した高品質を実現した精製装置です。
精製したBDFは20Μフィルター付給油ポンプで給油する為、車両の不具合の原因となる不純物をろ過してから、ディーセルエンジン車や発電機などに給油します。

このバイオディーゼルの最大の特徴は、廃油を利用することにあります。飲食事業などで発生したものなど、本来廃棄されてしまう油を利用することで、純粋に燃料を使用するよりも圧倒的にクリーンな燃料を生成することが可能になります。
通常船を動かすためのディーゼルは、CO2の排出量が著しく、今後規制の対象となることが予想されます。それをこのバイオディーゼルの燃料を代用することで、環境に配慮しつつ運用することが可能です。
さらには、運行時の燃料消費時に発電もできるため、更なるプロジェクトへとつなげることもできるようになります。このようなプロジェクトを共同で行い、沖縄の環境保護、産業の拡大を目指します。今後のプロジェクトにご期待ください。

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